国際基督教大学(ICU、東京都三鷹市)と国際基督教大学同窓会は、2008年4月8日、同窓生や同大学の教育理念に賛同した方々からの基金をもとにした新しい奨学金制度『ICU Peace Bell 奨学金』を創設した。さらに、この奨学金制度に応募し入学試験で優秀な成績を修めた「Peace Bell 奨学生(Peace Bell Scholars)」12名が、4月2日に教養学部1年生として入学したことを発表した。
同大学には既に複数の奨学金制度があるが、今回の「ICU Peace Bell 奨学金」は、同大学の同窓生の呼び掛けにより、平和の建設に貢献できる人材育成を目的に創設された全く新しい制度。主な特長は下記の通りとなっている。(同大学の報道発表資料より)
1)ICU Peace Bell 奨学金は、4月および9月の学部新入生を対象とし、毎年・約15名に給付する。1年間100万円、4年間で400万円を支給し、返還の義務はない。
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2)基金は同窓生を核に、奨学金の趣旨に賛同した人々からの寄付によって維持される。2008年3月24日現在、2億1844万円の基金が集まっている。
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3)Peace Bell 奨学金への応募は、願書提出と同時に行う。奨学金採用の合否は、合格通知と共に送付される。
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4)Peace Bell 奨学生は、年に1回、寄付者と推薦者に向けて大学生活の成果についてのレポートを提出する。
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今回創設された制度の名称の由来となった“Peace Bell”は、国際基督教大学の大学礼拝堂に設置された「一万田記念平和の鐘」を指している。この平和の鐘は、同大学が1953年に開学する際に、開学のための募金運動に尽力した当時の日本銀行第18代総裁・一万田尚登(いちまだ・ひさと、1946〜1954年在職)氏を記念したもので、大学設立50周年の年に設置された。
一万田氏は、日本全国の有力者に募金を呼びかけ、「ICUの建設は、……国際平和確立に貢献するところ少なくなかろうと信じています」と説いて、当時の金額で実に1億5000万円を超える募金を集めた。この同氏の貢献に対する感謝の気持ちを込め、平和の鐘には“Let them seek peace and pursue it”「平和を求めて、これを追え」(新約聖書より)と刻まれている。
こうした経緯から、同大学では「Peace Bell 奨学生には、どのような分野の学問を修め、卒業後どのような分野に進むにしても、それぞれの分野で平和の建設に貢献してほしいと強く願っている」としている。
また、同大学の鈴木典比古学長は、ICU Peace Bell 奨学金の意義を次のように語っている。
「世界基準の教育によって、21世紀の世界平和に貢献する人材を世に送り出すというミッションを、大学と同窓会が共通の認識として強く確認した。そのミッション実現のために、これに応える学生を支援する決意である。この決意は、55年前に開学した本学を強力に支援してくれた、一万田尚登氏の思いを、21世紀において新たにするものである」
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